2017年の劇場版ポケットモンスター、
『ポケットモンスターキミにきめた』。
マサラタウンのサトシ少年が、
オーキド博士からピカチュウをもらい、
カントー地方を舞台に冒険を繰り広げる!
というアニメの原作と全く同じ展開。
初代ポケモンのリメイク的作風であるにもかかわらず、
ポケモンファンにはおなじみのサトシの旅仲間である
『タケシ』『カスミ』がリストラ。
当時、大きな物議を醸した。
そのカスミの代役として、ヒロインに起用されたのが
マコトという女の子。(リンク参照)

この映画でポケモンファン誰しもが感じた疑問
——「マコトの母親って、誰?」
今回は、その人物について考察する。
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<作中のヒント>
・地元では有名なポケモントレーナー。
・口うるさく、マコトを心配している母親がいる。
・口うるさいがゆえに、母親とはしばらく連絡を取っていない。
・ポッチャマ・エンペルトが家庭にいる。
手がかりはこれだけ。(少ない。笑)
ここから考察していこう。
まず、結論から言うと、答えはない。
なぜならば、
この作品はパラレルワールド。
なんでも起こり得る世界線だからである。
また、監督を務めた湯山邦彦氏も、
この問題についてはっきりとした回答をしていない。
でも、こんな曖昧な考察で終わってはつまらない。
ポケモンファン失格だ。
だから、3通りの説を唱えたいと思う。

▼説① シロナ(本人)

大本命。
ネット上でも、一番有力になっている説。
【根拠】
作中で登場する後ろ姿の、髪型と髪色がそっくり。
マコト曰く、「地元では有名なトレーナー」
シロナは、マコトと同じシンオウ地方の出身
【疑問点】
髪色はシロナのような金髪ではなく、どちかというと茶髪っぽい
シロナは、シンオウ地方出身ではあるけどカンナギタウン出身。
マコトはフタバタウン出身。
(ポケットモンスター・ダイヤモンド・パールより)
過去の本編ゲームでの登場作で、
ポッチャマやエンペルトを手持ちに入れていたことはない
「口うるさく言う」タイプなのかと言われると、
今までにそのような描写はなかった。
説② シロナの親戚
湯山監督本人が提唱した説。
【根拠】
7月22日に都内で行われた『発声可能上映会』で、
湯山邦彦さんが出席したらしい。その時同様の質問をされた際、
線画ではシロナだったが、色が付くとシロナではなくなった
本人とは限らず、親戚かも。
という趣旨のコメントを残したそうです。(ソース)
(親戚って、一番面白くない設定じゃないか。)
彼女が登場したこともないんだから、検証しようがない。
番外編:その他の説
(カッコ内はその根拠)
・ヒカリ説
(『フタバタウン・ポッチャマ』という共通点がある。)
・ギンガ団の幹部説
(シンオウ地方という共通点。連絡がつかないという点も。)
・ジュン説
(フタバタウン出身という点・髪色に共通点がある)
・ミナキ説
(スイクンが出てきたから。)
(↑下2つはもはや女性でもない。笑)
↓最後に、自分のこの説を紹介しよう。↓
説③ ミカン
ポケットモンスター金銀に登場した、
ジョウト地方ジムリーダーのあの人。

出典:https://www.pokemon-card.com/
【根拠】
①髪色が茶髪
②HGSSの強化後のミカンはエンペルトを所持している
③シンオウ地方のナギサシティの海岸に登場
(ポケットモンスター・ダイヤモンド・パールより)
正直映画を見終わるまで、
自分の中では「マコトの母親、絶対ミカンだ」
という確信がありました。
そして「気づいた俺すげー!早く自慢したい!」という気持ちでいっぱいでした。
しかし・・・
友だちやネットの情報とのすり合わせをしたところ、
この説にもボロが・・・
【疑問点】
ミカンの髪の色とは程遠い。
原作ではおしとやかで寡黙なタイプ。
(ミカンは、口うるさいキャラクターではない)
というわけで、
根拠が薄すぎてやっぱり妄想の域を出ませんでした。
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結論。
冒頭でも言ったけれど、
『ポケットモンスターキミにきめた!』は原作とは一線を画した、
パラレルな世界線です。
彼女がどんな人物なのか、それは見る人次第。
ミロのヴィーナスだってそう。北野武の映画だってそう。
人は不完全なものに惹かれる。
不完全なものを見せて、観衆の想像を働かせること。
これも、立派な作品の魅力なのですな。