<いろいろ>

大館 All Actors Projectが終わりました。

前の記事でも書いた通り、1週間ほど秋田県の大館市に滞在していました。

その目的は、友達が主催するミュージカル、『大館 All Actors Project』の撮影をすること。

1月13日の成人式前日に本番を迎え、大盛況のうちに閉幕しました。

歌に踊りに市民躍動 大館ミュージカル「ブラボー」 250人の聴衆、大合唱

– 北鹿新聞(数ヶ月でリンク切れてしまうと思います)

http://www.hokuroku.co.jp/publics/index/51/detail=1/b_id=778/r_id=1895/

今回はこのAll Actors Projectをはじめ、大館市との一連の関わりから学んだことを書いた記事です。

—『大館 All Actors Project』の何がすごかったか。

大館という田舎で行われた舞台で、多くの人の人生を変えたこと、これに尽きると思ってます。

仲間に囲まれれば、
やりにくいことも実現できる。

なんとなく閉塞感のある社会。

自分を表現することが、なんとなく憚られるこの世界。

力のない子どもたちは、その環境に抗うことができないまま、
閉塞感を真正面から受けて育っていくわけです。

代表の鈴木ゆりな曰く、
「大館の子どもたちと触れ合っていると、
(出身の)千葉よりも表現ができない子どもが多い感じがした」
とのこと。

(だから彼女たちは、自分を表現することを求められる舞台、
ミュージカルを開くことを決心し、実行したわけです。)

『大館 All Actors Project』の団結力は素晴らしかった。

このチームの団結力は、きっと”皆が同じベクトルを向いていたこと”で生まれたのだと思う。

練習の風景

例えば学校のクラスでやる文化祭の出し物だと、
ひとりやふたり絶対モチベーションが低い奴がいるし、

学校の部活・サークルでもほぼ確実に、
組織の足並みを乱すヤツがいる。

演劇の道を志す人が集まった劇団という組織でも、
全ての舞台で『団結力』ができるわけではないらしい。

全ての人間がすべての期間にわたって、モチベーションを維持できるわけではないからね。これを悪いと行っているわけではない。

しかし今回は、心から『大館 All Actors Projectを成功させる』そのものに熱い思いを寄せる人たちが集まった。

そこに遮る者はほとんどいない。周りは仲間ばかり。

彼らは切磋琢磨しながら成長した。

『自分を表現する』なんて、一部の社会ではタブーにされているようなことも、仲間と一緒なら怖くないし、続けられる。

最初は仲間という『補助輪』をつけていても、最終的に自走できればいいんだ。

練習には四日間くらいしか参加できなかったけど、みんなの『本気』がひしひしと伝わってきたし、一人ひとりの目がキラキラしていた。

若者たちに、そんな機会を提供したこのミュージカルは素晴らしいし、自分もこんなイベントに関われて本当に誇らしい。

今回、指導やイベント運営のために召集された大学生メンバー。

2ヶ月という異常に短い準備期間の短さも逆にうまく作用していて、変な”間延び”を阻止し、勢いを作り出した。

現場に行くと、キャストの気合と、裏方やスタッフの情報共有の『質』が凝縮されているのが見て取れた。

『本気が生んだ団結力』と『勢い』が産んだエネルギー。

当日もひしひしと感じたし、それが『大館 All Actors Project』の素晴らしさの正体なのかなって。

自分はミュージカルの最後を飾るエンディングムービーを作りましたが、みんなの記憶に強く残る映像にすることができたみたい。

それも、みんなの想いが産んだエネルギーが、映像に乗り移ったからだと思っています。

終演後、みんな笑って泣いていた

地方創生は、『経済』の観点だけではできない

ある人が言っていた言葉が印象的だった。

『地方創生には教育と文化を変える必要がある』

という言葉だ。

もちろんこの資本主義において、経済的な要素

—つまりお金は、無視できない重要な要素だ。

ただ、地方の振興や発展はお金をばらまいているだけで上手く行くものではないみたい。

根本的な解決のためには結局、人々の愛のようなもの、

そしてそこから生まれる、教育や文化の発展が重要らしい。

企業や移住に対し、『補助金』を出す地方自治体は多い。

補助金を支給すること自体はいい政策なのだが、それを盾に事務的な処理で外部との関わりを終わらせてしまうのでは、せっかくの機会をフイにしてしまうのに等しい。

「自分たちの長は国だから」「公務員だから」みたいな、『フットワークの重さ』を言い訳にしない、外部からのアプローチに対して排他的でない姿勢。大館市は、それを持っていた。

結局、企業も地方自治体もヒトで動いている。

これからはより一層、地方自治体にも”真心のこもった対応”が求められるのかな、と大館市の職員の方を見て思った。

Spreading loveの開催でも、大館市の方には多大な協力をいただいた。

今回のミュージカルは、
大館市の一生懸命で真心のこもった姿勢が実を結んだ、
1つの集大成だと思っています。

今回のミュージカルでキャストを演じた地元の高校生たちと結構仲良くなったんだけど、

四月から上京する一人の子の

「上京してからも、大館に帰ってこようって思うようになったよ」

という発言が強く印象に残った。

別れを惜しむ高校生たち。
人もよりもそれ以上に『素敵な日』との別れが惜しかったのかな。

これは、
『このミュージカルがなかったら、地元への興味が薄れていた』
っていうのと同義とも取れる。(大げさかもしれないけど)

田舎に都市部から若者が帰ってこないと言うのは事実で、
実際大館市の成人式はお盆の帰省に被せた8月に行われるらしい。

補助金とかで外部から取り入れることも大事なんだけど、
まずは中にいる人たちと向き合って、
地元への帰属意識を持ってもらう。

愛、つまり地元へ『好き』と言う感情を持ってもらう。
そんなきっかけづくりですらできていないところは、
意外と多いんじゃないかな。

その1つのかなり有力なアプローチが、
「文化と教育を発達させる」ことなのではないか。

ミュージカルもSpreading loveも、その一環になり得る素敵な活動だった。

代表の鈴木ゆりなと、宮部僚太郎。

人生という観点でも、大館市という観点でも、
確かな『愛のある』未来を残した。

代表の2人は、かなりデカいことをやってのけたと思っている。

当日、彼らと3ショットを撮らなかったことは一生の後悔になりそうです。。

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