令和はラグビーの時代かも。実際に観戦して感じた、日本の文化に根付きそうな根拠4つ。 – RWC2019日本代表サモア戦観戦記(豊田スタジアム)

令和はラグビーの時代かも。実際に観戦して感じた、日本の文化に根付きそうな根拠4つ。 – RWC2019日本代表サモア戦観戦記(豊田スタジアム)

体験談

愛知県民の僕ですが、ラグビー好きの父親に連れられ、
2019年10月5日に豊田スタジアムで開催された、
ラグビー日本代表・サモア戦を観戦してきました。

テレビ中継の瞬間最高視聴率が46.1%を記録するなど、
今や社会現象になりつつあるラグビー。

実際に観戦をした感想は、シンプルに面白かったのと同時に、
『令和はラグビーの時代なのかな』と直感しました。

色々な側面から、ラグビーは、今の時代にフィットしていると思ったのです。

今回は、そんなラグビーのポテンシャルについての記事です。

①多様性があるところ

ラグビーの国の代表は、その国の国籍を持たない人でも選出されます。

チーム主将のリーチ・マイケル選手や、
サモア戦で母国からトライを決めたラファエレ・ティモシー選手は、
日本人とは違うバックグラウンドを持っていますし、

具智元選手やマフィ選手に至っては、国籍そのものが違います。

出典:https://news.jsports.co.jp/rugby/
article/20190310217541/

『外国人が日本代表になるな』という批判もあるようですが、

自分は、 日本代表として戦ってくれている彼らを
心から尊敬し、誇りに思います。

だって、彼らの祖国の代表を目指すこともできるのに、
それでも日本を選んでくれているのですから。

それはともかく、『日本代表に外国人がいること』は、
単一民族国家である日本にしては、
結構特殊な光景だと言えるのは事実です。

違うバックグラウンドの者たちが、同じ”国”を背負って戦う。

グローバル化・多様性の理解が進む昨今において、

このような代表制度は、もっと豊かで先進的な、”スポーツ観戦”の形ではないでしょうか。

同じ想いをもって国を背負って戦ってくれているのなら、別に、”日本人”じゃなくていいじゃん。

というのが、最近の自分の持論。

上の世代に根強く残る、純化主義的(排外的で、多様性を忌避する傾向)な日本において、

ラグビーを通じ、

日本人が持つ人種・バックグラウンドへの見方、

さらには愛国心・ナショナリズムへの認識がアップデートされればいいな、と思います。

また、ラグビーには、試合終了後、敵味方の区別なくお互いをたたえ合う、

”ノーサイド”という慣例があります。

いがみ合いとかではなく、お互いをたたえ、受け入れる姿勢。

紳士の精神とスポーツマンシップに基づいたラグビーのスポーツ風土は、

”多様性”を求めるこれからの時代に合っているのではないでしょうか。

②映像テクノロジーの波によるもの

ラグビーはテクノロジー・・・

特に、映像とも相性がいいと思いました。その理由は2つあります。

1つは、ビジュアル面——”映像映え”という観点で優れていること。

もう1つは、”監視”に対応しうるプレースタイルという観点です。

■ラグビーは、映像映えする

・広大なフィールド。
・生身の身体をぶつけ合う大男たち。
・平行に心地よく繋がれるラグビーボール。
・皆が立ち上がり、拳を握り、声援をあげる観客。

空撮のような映像が撮れるケーブルカメラや、
最新のカメラを使用した超スロー映像など、

撮影技術が発達した今、

映像映えする要素がたくさんあるラグビーは、

今後、ますます『カッコいい』という観点で注目が集まりそうです。

ケーブルカメラを使った撮影がかっこよすぎる。(2:30~)

■ラグビーは、方正である

そしてもう1つ、テクノロジーの進化で、

人間1つ1つの行動が、ほとんど筒抜けになりつつあります。

例えば、お隣の中国では、
AIや監視カメラを用いた”監視社会”の完成が目前です。
最近では、サッカーW杯にて、
ネイマールのシミュレーションが話題になっていました。

そのテクノロジーの発達の波は、
サッカーのVAR(Video Assistant Referee)や野球のビデオ判定など、
スポーツにまで押し寄せつつあります。

そんな、選手の全ての行動が筒抜けになりつつあるスポーツ界。

ラグビーというのは、

凄まじい体幹と運動量で、避けたり倒れたりせず、真っ向からぶつかっていくプレースタイルです。

その強靭で方正なプレースタイル。

様々なカメラに”監視”をされ、
それがスマホという万人が持つ携帯用スクリーンによって
何度も”再生”される今の時代は、

ラグビーにとって1つ、大きな追い風になりえるのかなと思います。

③とにかく、「にわか」に寛容

ラグビーの人たちは、とにかく「にわか」に寛容で、周知に一生懸命だという印象を強く受けています。

ラグビーワールドカップ2019のパートナー、
ハイネケン社の広告。
大きな共感と安心感を、
生んでいるのではないでしょうか。

テレビのラグビー中継では、1つ1つのルールに解説をつけ、
複雑なラグビーのルールを噛み砕いて説明する努力をしていたりしていますね。

武井壮を起用した公式のYouTube番組もあったりする。

マウントを取らず、ラグビーの入り口を少しでも広くしてあげる。

そんな「にわか」に寛容な姿勢が各所に見えます。

試合終了後には、豊田スタジアムには、

たくさんの会場スタッフがハイタッチの列を作っていました。

https://twitter.com/PCx40q9UgtHKqPN/status/1181829785535668224?s=20

正直、感動しました。

(少なくとも、名古屋を本拠地とする青い球団では見たことのない光景です。)

他にも、場内の演出として

プレーの合間に『三三七拍子』のSEを流して楽しんだり、

Queenの『Bohemian Rhapsody』をみんなで熱唱したり。

ラグビーを見た人に、心から楽しんで帰ってもらいたい。

ラグビーに携わる人たちのそんな想いは、
日本中の『にわか』たちの心を打っていると思います。

さらに言うと、ブランディングもしっかりしていて、
チケットから場内の映像、ロゴ1つひとつが、とても洗練されていたのも印象的でした。

チケットには浮世絵の一種「武者絵」が使用されている。
ラグビーの世界観を損なわず、日本らしさも出ているデザイン。
漢字が真ん中に居座る、
『JAPAN日本2019』という表現も好きです。
引用:https://www.rugbyworldcup.com/news/119391

④目を離せない、圧倒的情報量

ラグビーの試合は、とにかく濃です。

スクラム・モールなどの力比べのほか、
穏やかな時間がほとんどなく、
ラグビーボールの軌道は不規則で・・・

色々な要素が組み合わさったラグビーの試合は、とにかく目が離せません。

これはきっと、スマホや動画の普及で、濃縮された情報に慣れ、
『時間当たりの情報量』を多く求める現代人に、
フィットするものではないかと思います。

(情報量が分散されている野球が悪い、
とかいう良し悪しの話ではなく、
単に時代に合っているよね、ということです。)

日本VS南アフリカ。
この動画、何度見ても燃えます。食い入るように見ちゃいます。

まとめ

なんだか長くなってしまったけれど、
一言で言えばラグビーワールドカップのサモア戦には、

本当に感動しました。ありがとう。

どうしても『痛み』が伴う競技なので、競技人口の増加は簡単ではないかもしれません。

しかし視聴人口(ファン)の増加はもちろんのこと、うまく芽を育てられれば、

メジャースポーツ、そして文化にもなり得るレベルだと感じました。

自分はサッカー部出身ですが、
ラグビーにもっと躍進してもらって、
日本が新しく誇れるモノとして、さらなる高みを目指して行ってほしいと思います。