2020年の東京では、ゴールデンウィーク中に2度も緊急地震速報が流れました。
テレビを持っていない自分が、緊急地震速報を得る手段は
主に公共の防災無線かスマートフォンになります。
しかし何せ、近所の防災無線がパッとしないので、
スマホに頼らざるを得ないのですが、
そのiPhoneの通知音が心臓に悪すぎます。(閲覧注意です)
「キュイキュイ!地震です!地震です!」
人間の危機対応本能みたいなものにスイッチを入れてくれるのは非常にありがたいのですが、
なにせ怖すぎて、このまま続けるとデメリットの方が大きくなりそうです。
もう少し控えめな音でも十分対応できるので、設定を変更したいと思います。
iPhone自体は、設定を変えられない
iPhoneで緊急地震速報を知らせてくれる機能は、『緊急速報』という機能です。
便利な機能ですが音の種類、音量などを設定することはできないので、
今回は『緊急速報』をオフにして、代替アプリを使うという手段を取ります。
その代替となるのが、「Yahoo!防災速報」というアプリです。
緊急地震速報や豪雨予報、避難情報など、様々な災害情報をいち早く通知機能で知らせてくれます。

「Yahoo!防災速報」の機能
通知の細かい設定が可能
正直これに尽きます。
災害の各項目ごとに、
通知音や通知の下限値、強度、時間帯など、かなり細かいところまで設定できます。
例えば今回の緊急地震速報だと、
最低震度の設定であったり、8種類から通知音の選択、さらに通知を行わない時間も指定可能。
そして素晴らしいのが、『マナーモードでも鳴らす』機能。
これを設定すると、
iPhoneはこの情報を単なる『通知』ではなく『重大な通知』として扱い、
マナーモードやおやすみモードなど、端末がミュートの場合でも、
固定音量でのプッシュ通知の通知音を鳴らすことができます。
💡ちなみに『重大な通知(Critical Alerts)』機能は、2018年のiOS12から導入されたらしいです。
つまり、擬似的に『緊急速報オン』と同じ設定を作り出せるわけです。

自分は、こんな設定にしてみました。
最低震度設定は震度5弱。震度4程度では通知してほしくないからです。
音は普通のブザー。「地震です」と言われることはありません。
『マナーモードでも鳴らす』をオン、慣らさない時間は指定しないことで、
いつ何時でも最大音量で通知。
これで安全性には問題なし。。のはずです。
「Yahoo!防災速報」の懸念点
このように細かい設定に手が行き届く「Yahoo!防災速報」ですが、
運用する上で懸念している点が一つあります。
それは、通知の安定性・迅速性です。
緊急時の情報伝達は一刻一秒を争うものであり、
少したりとも遅れてはなりません。
そのためiPhoneの『緊急速報』は、
携帯電話ネットワークの特別な機能である
『ETWS(Earthquake and Tsunami Warning System)』
という仕組みをを利用している関係で、
回線混雑の影響を受けずに受信することができているようです。
(根拠:日経クロステック 緊急地震速報を支える「ETWS」とは何か)
対して、「Yahoo!防災速報」は通常のデータ回線を使用します。
何らかの影響で通信に支障が出ることで、
情報伝達が遅れる可能性は大いにあります。
したがって、
今後の運用状況やiOSアップデートなどの状況を踏まえ、
最適解を探していく必要があると思います。
とはいえ、大手のYahooが提供するアプリであるため、安心感もあり、
緊急速報の代わりではなくても大いに役に立つアプリ。
無料ですので、インストールすることをお勧めします。
